食事管理

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当院では食事管理も治療のひとつと考えています。

主食を選ぶ時のポイント

食事管理のポイントは、まず栄養バランスに優れた主食を選ぶことです。毎日の主食となるペットフードは、次の2つのポイントで選ぶと良いでしょう。

ポイント1

「総合栄養食」と表示されたフードの中から主食を選ぶことです。

総合栄養食とは、毎日の主要な食事として給与することを目的とし、そのペットフードと新鮮な水だけで、成長や健康維持に必要な栄養素を過不足なく摂取できることが確認されたフードのことです。
ペットフード公正取引協議会が作成したペットフードの表示に関する規約の中で、ペットフードは、その使用目的により主食タイプの「総合栄養食」、おやつ類の「間食」、そのいずれにも該当しない「その他の目的食」に分類され「一般食・副食(おかずタイプ)」などと表示されます。「その他の目的食」は、ちょうど人間の食事で言えば"おかず"のようなものであり、このようなタイプの缶詰ばかり与えていると健康維持に必要な栄養素をバランスよく摂取できないことがあるので、与え方には注意が必要です。

ポイント2

年齢にあわせて最適な栄養バランスの食事を選ぶことです。ライフステージとは年齢と栄養バランスの関係に着目した食事のコンセプトです。

人間でも、育ち盛りの子供と、お年寄りでは、必要とするカロリーや栄養素も当然違ってきます。成長期には丈夫な体格や骨格を作るために、蛋白質やミネラルを多めに必要とします。また高齢期になれば、健康で長生きするためには、腎臓や心臓に負担をかけないように、蛋白質や塩分も控え目にした方が良いわけです。

◆ライフステージの区分
パピー 1歳未満
アダルト 1歳〜6歳
シニア 7歳以上

当院では、上記の2つのポイントに加え、各種検査のデータ、体型などに合わせて、健康や疾病を栄養学的にサポートできる特別療法食をお勧めいたします。

特別療法食とは、特定の疾患等に栄養的に対処するために栄養バランスが考慮され、専門的なアドバイスや処方に従って与えることを意図としたペットフードのことです。多くの特別療法食は維持食として長期間の給与が可能な栄養組成であることが確認されています。人間でも病気になったり、入院したりすると、病状に合わせて食事管理をします。病気や手術を受けたペットにも専門的な食事療法が必要です。病状に適した栄養を摂ることによって、病気の回復・生体機能の正常化を促します。食事管理は、薬品の処方や外科的処置などと同様に重要な分野なのです。

当院では、健康な子に対する維持食としても特別療法食をお勧めしております。